今回の車両の購入検討は私の車ではなく、我が家の家内の車の購入ですから、試乗は家内が運転して私は助手席となります。
助手席に座っていますと運転に集中しなくても良いので、乗り心地や振動など多くのことを感じます。
あくまでも今回の試乗の感想は助手席での感想となっていますので悪しからず。
走り出してすぐに感じたのはエンジンのトルク感です。
ディーラーから公道に出る際ですからアクセルはそれほど踏んでいないのですが、車体がグッと前に押し出されるのがすごいのです。
実はGLA45に試乗する前にBMWのX1にも試乗したのですが、この様な押し出される感覚はありませんでした。
とてもエンジンに力があるということが走り出しただけでわかるのです。
試乗したガソリンエンジンよりもトルクがあるBMWの2Lディーゼルエンジンの諸元は
最大出力 150ps(110kW)/4000rpm
最大トルク33.7kg・m(330N・m)/1750〜2750rpm
となっています。
これにたいしましてGLA45の2Lガソリンエンジンは次となっています。
最大出力381 ps(280 kW) / 6,000 rpm
最大トルク 48.47kg・m(475N・m)/2,250〜5,000 rpmとなっています。
Mercedes-AMG A 45 4MATICに搭載されているM133エンジンのトルクカーブを見ますと、1,250 rpmですでに225 N・mあり、1,500 rpmで250 N・m、2,000 rpmで400 N・m、2,250 rpmで最大の475 N・mとなります。
走り出しでエンジンの力を感じるのはそのためだと思います。
決して飛ばさなくてもエンジンの良さが感じられるのは良いものです。
法定速度内の日頃の加速でもAMGのエンジン音は意外と楽しめました。
外観は非常におとなしいので、試乗をしていても目を引く車ではありません。
ただし信号待ちで停車している時の排気音は通常のGLAとはまったく違いますので、隣に停車した車両の窓が開いていればただ物ならぬ車ということがわかると思います。
先回の試乗ではGLAの180に乗りましたが、その静けさと乗り心地はとても良いと感じました。
そのため今回試乗したGLA45の乗り心地は固くて不快と言われるかもと思っていました。
ディーラーのセールスマンにも45は女性には運転しにくいかもと言っていました。
そして走り出して感じた乗り心地は段差を超える時にはしっかりと伝えてくるけれども、通常はそれほど乗り心地が悪くないということです。
家内からは乗り心地についての苦情はまったくありませんでした。
試乗が終わり、更新を検討している我が家の12年目の車に乗って気が付いたのですが、この車の乗り心地は路面状況をしっかりと伝えてきて、まるでGLA45と同じレベルだったのです。
乗り心地に関して家内から苦情が出ないはずです。
もちろん苦情もあり、アクセルをそれほど踏まなくても走ってしまい、すぐにスピードが出てしまうという苦情でした。
購入するのであればそっとアクセルは踏むけれども、レーダー探知機は必ず付けてねという要望がありました。
運転自体はアクセルをそっと踏まなければいけない以外は180とあまり変わらないそうです。
試乗はコンフォートモードでしました。
スポーツモードやレースモードで乗った時の感想は後日お伝えします。
通勤用にGLCクーペ220dを使用している私のGLA45の感想は、自分が運転するのであればGLA45の方が数十倍楽しいと思いました。
通勤や先日の高速道路の巡航での温泉旅行はGLCクーペが圧倒的に運転が楽ということはわかりますが、運転の楽しさはGLA45の方が上です。
趣旨がまったく違う車両で、室内の広さや豪華さはCクラスが圧倒的に上という記事を見ますが、素人の私には乗って楽しいGLC45は運転自体を楽しめる車両だと思います。
私がGLC45のエキゾーストノイズを良い音と言っていますと、家内は良い音は重低音のV8の様な音で、AMGでは感じられないと言われました。
確かにかつての我が家の愛車のV8のLS-1エンジンの音は最高のサウンドでした。
できればもう一度アメリカンV8に乗りたいと今でも思わせるものでした。
そんな私が乗ってみたいと思ったエンジン音の車両がGLA45です。